明るく暮らすヒント


●信心ライブ
「明るく暮らすヒント」

金光教放送センター


(ナレ)おはようございます。今日は、福岡県・金光教天道てんとう教会の田中たなか直美なおみさんが、令和元年7月に鹿児島県で行われた集会でお話しされたものをお聞きいただきます。
 皆さんは、「信心する」と聞くと、どのようなことを連想されますか? 特別な時にお寺や神社にお参りして願い事をしたり、修行で水をかぶったり、非日常的なことを連想するかもしれません。
 金光教ではどうすることが信心なのか、田中さんのお話を聞いてみましょう。

(音源)皆さん、はじめまして。福岡県の天道教会で御用を頂いています田中直美と申します。
 金光教の信心は、山にこもってする信心じゃないんです。社会の中で、生活の中で信心するわけです。社会の中で生活するというのは、人と人との関わりがあって、自分の身の回りの物を使います。そして、いろんな出来事が起きてきますよね。
 私たちは、物にたくさん囲まれて生活しています。物がないと生活ができません。四代金光様も、「世話になるすべてに礼をいう心」と仰っています。物に感謝する。使う物に感謝する。このお道の信心は、生活の中で現してこそ。私は「良い心」を現そうと、人間関係、扱う物、そして出会う小さな出会う虫たちも大切にすることを心掛けています。また何か起こっても、「これは神様がなさったこと。無駄なことはない」と思って、どんなマイナスなことでも受けていく稽古をさせていただきます。毎日同じことの繰り返しの中で、いかに神様を感じるか。古新聞を片付ける時でも、「神様ありがとうございました。新聞さんありがとうございました」という気持ちを持つ。そして、これも近頃聞いたんですけれども、皆さん冷蔵庫を何気なく開けてるでしょう? 開けてるって失礼な言い方ですけど、晩御飯は何にしようと思いながらパっと開けてますけど、そこにも信心が現れると聞いたんです。どう開けたら信心になるか。食べられる喜びをかみ締めて冷蔵庫の開け閉めをしようと聞いたんですよ。本当にびっくりしました。そんなことしたことなかった。
 洗濯機も、昔のたらいと洗濯板ではなくて、全自動ですから、他のことをしていてもちゃんと出来上がります。その洗濯機の調子が近頃悪くなったんです。回るのは回るんです。洗濯はできるのですけど、脱水が弱くなったんです。全部洗濯が終わった後、もう一度脱水だけすれば大丈夫なんですけど、その時に、「これも信心でさせてもらおう」と思って、子どもたちと家族会議をしました。
 これは、どうすることが信心になるか。神様、洗濯機にお礼を申し上げて、処分するという選択もあります。でも、普通に回るのは回るんです。最後の脱水がゆるいだけで、まだ動く。でも、それだと私の手間がかかるわけですね。手間を惜しむことなくさせてもらうことが神様は喜ぶかなとか、子どもたちと話したら、やっぱり最後まで使うのがいいんじゃないかなということになって、手間はかかるけれども、脱水を2回して使うようになりました。そして、今まで以上に、「この洗濯機は、もうおじいさんなんだなあ。お疲れ様です」というような気持ちでさせてもらうようになりました。洗濯物を入れるのも半分にしました。たくさん入れたら疲れるだろうなあと思ってです。脱水も、重たいから今までの半分ぐらいの量で回すようにして、洗濯機をちゃんと労ろうと思っていたんです。そうしたら、何と脱水1回でOKになったんですよ。「洗濯機さん、ありがとうございました」という気持ちでした。
 家族でそういう話ができたことが、私はうれしかったです。子どもたちもそれぞれに意見を言って、「やっぱり最後まで使うのがいいんじゃないかなあ」となりましたが、物にも命があるということを子どもなりに思ってくれたみたいで、ありがたいことでした。

(ナレ)いかがでしたか?
 信心するというのは、丁寧に生きることだと思いました。人にも、物にも、心を込めて向き合うこと。心を寄せること。面倒くさいようにも思えますが、田中さんの生き生きとした声から、信心するって楽しいことなのだと感じました。
 普段の生活の中で使う物にもお礼を言い、壊れた時も、簡単に処分するのではなく、家族で話し合う。感謝の言葉が飛び交う家族だんらんの光景が目に浮かびます。
 同じことの繰り返しの生活の中で、感謝の対象を見つける目、感謝できる心を育てていくことが信心なのかもしれません。そして、感謝の対象が増えていくことは、より幸せと感じる瞬間も増えていくことになるのでしょう。

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